小さな出会い

先日、韓国に旅行した時のこと

得意の方向音痴が出て、街中で地図を広げていると、「どうしましたか?」と年配の韓国人男性が上手な日本語で話しかけて来てくれました。

道案内をしてくれるというその男性。多少の警戒心もあり一度は遠慮したものの、私のガイドブックを手に、もうすでに歩き出していたので素直に甘えることにしました。

「どうしてそんなに日本語が上手なんですか?」と訊ねると、何十年も前に日本の大学に留学していたとのこと。

本当はアメリカに行きたかった。だけど英語の成績が悪くて日本に行くことに、と(笑)

「でもね、日本に行って良かったことがあります。韓国ではまだ翻訳されてなかった本が日本で手に入ったんです。その本は今でも僕の一番好きな本です。」

そんなに長い年月読み続けられる本なんて、なかなか出会えるものではない。

2回その作者の名前を聞いて、スマホのノート機能にメモした。

”インドの哲学者 クリシュナムリティ“

家に帰って調べてみたら、なんだか興味を持ってしまった。本はたくさんありすぎてわからなかったけど、とりあえず一冊読んでみたくなり注文してみました。

もしかしたら私にとっても “一生の本” になるかも知れないなぁ、なんて思って。

きっと、二度と会うことはないだろうその韓国人男性から、なんだかお土産をもらったような気がしました。

旅って、こんな事があるから面白い。感謝。

 

投稿者プロフィール

井上未来
くれたけ心理相談室 (柏支部)心理カウンセラー

近隣地域のカフェ、訪問、お電話、スカイプ等でご相談をお受けしております。傾聴を基本にクライエント様のお気持ちに寄り添ったカウンセリングをさせていただきたいと思っております。

小さな出会い” に対して1件のコメントがあります。

  1. 長谷川淳子 より:

    先日は ありがとうございます。 わたしの話が終わるまで静かに聞いてくれたのが嬉しかったです。相談前には この世の終わりみたいだったのが、あれっ?大丈夫かも、と思えるぐらいに ほぐれました。気付かされた事、なかなか実践できないんですけどね。少しづつ。
    旅先での素敵な出会い、いいですね!

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